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2011年11月13日 日曜日

借入で必要な事業計画書の作り方  返済計画編

返済計画とは、借り入れた金額を何年で返済するのか―毎年の返済額や金利、そして、返済年数(何年で借入金を完済できるか)の計画を立てることです。

計画を立案する手順は下記の通りです。
(1)金融機関が決定したら、返済年数、金利などの返済方法を確認します。

(2)返済方法は

(イ)元利均等返済方式が一般的です。また、初年度から返済する方法と一年据え置きの方法があります。
初年度から返済するメリットは返済が早期にできることです。
一年据え置きとは、借入金の総額の金利だけを一年払い、二年度から元金(借りた金額)と金利を支払って行く方法です。この方法のメリットは、初年度に運営資金を蓄えることができます。二年後以降のキャッシュフロー(税引後利益と減価償却費をプラスした金額。企業としての収益になる)が楽になり、利益を安定的に出しやすくなります。


(ロ)返済年数の決定
返済年数は返済年数の限度まで借り手が選ぶことができます。
短期返済を選ぶ業態は、ダイニング、洋食レストランなどの洋食系の業態で、繁盛期が短いお店に適しています。早期に返済してその時代に合わせてリニューアルや新規店舗開業を行なうことができます。
逆に長期の場合は、和食や高級専門店などはやりすたりの少ない業態が適しています。

(ハ)返済計画の計算方法
・毎年の元金返済額=借入金総額÷返済年数
※元金とは借り入れた金額のこと

・借入残額=初年度は借入金総額を記載し、二年度から借入金総額-毎年の元金返済額

毎年返済するごとに返済額が減って行くことになります。

・毎年の支払利息=借入残額×利率
※借入金残額に対する利息 

・返済額計=毎年の元金返済+毎年の支払い金利

●以上の説明では分かりにくい方は、下記の例題をご参考にしてください。

(1)資金調達
・総投資額:3000万円 
内訳(工事費:1500万円/物件取得費:500万円/開業費:500万円)

・自己資金:1,000万円

・借入総額:2,000万円

・借入先 :日本政策金融公庫

・借入条件:金利=年利2% 返済年数=5年 返済方式=元利均等返済 
 

(2)返済計画
・毎年の元金返済額= 2,000万円÷5年=400万円

・借入残額=
初年度:借入総額2,000万円-毎年の元金返済額400万円=1,600万円
2年度:初年度借入残額1,600万円-毎年の元金返済額400万円=1,200万円
3年度:2年借入残額1,200万円-毎年の元金返済額400万円=800万円
4年度:3年借入残額800万円-毎年の元金返済額400万円=400万円
5年度:4年借入残額400万円-毎年の元金返済額400万円=0万円

・毎年の支払い利息=
初年度:借入総額2,000万円×金利2%=40万円
2年度:初年度借入残額1,600万円×金利2%=32万円
3年度:2年借入残額1,200万円×金利2%=24万円万円
4年度:3年借入残額800万円×金利2%=16万円
5年度:4年借入残額400万円×金利2%=8万円
    

・返済額計=
初年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息40万円=440万円
2年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息32万円=432万円
3年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息24万円=424万円
4年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息16万円=416万円
5年度:毎年の返済額400万円+毎年の支払利息8万円=408万円

以上が資金計画と返済計画です。

次回は減価償却費です。

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投稿者 杉田浩二税理士事務所