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2014年8月31日 日曜日

創業融資に積極的な政策公庫

当事務所では、日本政策金融公庫の創業融資申請の支援を行う場合、事前相談のアポ取りから申請書の送付まで行います。

初めて融資申請を行う場合、どうやって連絡してよいのか不安に思われる方が多いので、当事務所が代わりにアポを取り、希望される場合は、相談に同席します。

融資申請書や創業計画書の添削も行い、仮に不備がある場合、当事務所に修正依頼の連絡が入りますので、お客様は安心されるようです。

ところで、アベノミクス第三の矢である「日本再興戦略」の中で、今後10年間で開業率を10%にすることが目標として掲げられているのをご存じの方も多いと思います。

この戦略にもとづき、日本政策金融公庫は創業融資を推進しており、特に、我々のような認定経営革新等支援機関との連携による創業計画の策定と融資には積極的です。

つまり、今は、創業するのに最も適した時期といえます。
ご自身の店を持ちたいという夢をお持ちの方は、今が、チャレンジできる良い機会かもしれません。

投稿者 杉田浩二税理士事務所 | 記事URL

2014年8月20日 水曜日

カフェ開業急増

8月18日付日経MJによると、
日本政策金融公庫における2013年度の喫茶店の創業融資は426件で、12年度に比べて24%増えたといいます。

14年4~6月も増加しており、増加理由としては、カフェブームが続いていることなどから、商機ととらえる人が増えているのと、20代にスターバックスコーヒーの開業などを目の当たりにした世代が自己資金を貯めて参入しているため。
喫茶店は、他の飲食業に比べて開業資金が抑えられる点もカフェを選ぶ一因となっている。

1世帯当たりの喫茶代の支出額は増加傾向で、大手チェーンも積極出店しており、個人店は古民家を改装するといった店構えやアイデアをこらしたメニューなどで個性をアピールする動きが目立つ

ということです。


私もカフェの開業融資申請のアドバイスをさせていただいておりますが、カフェの創業融資を受けるうえでのポイントがあります。

ひとつは、差別化。コンセプトですね。
あなたの店はドトールコーヒーショップやスターバックスコーヒー、あるいは、コメダ珈琲店とはどう違うのか。
大手チェーンと似たような店を出店しても、成功する可能性が低いので、創業計画書でこの点が明確になっていないと、融資申請が通る可能性は低いです。

上記の日経MJの記事にあるように、「古民家を改装するといった店構えやアイデアをこらしたメニューなどで個性をアピールする動きが目立つ」というのは、そういう理由です。

もうひとつは、どうやって収益をあげるのか。
カフェは客単価が低いので、客数を増やす=客席回転数を多くしなければ成り立ちません。
少なくとも、損益計画で損益分岐点客数を正確に把握し、その客数以上集客し、なおかつ借入金を返済できるだけの利益を上げる計画を立てなければ、融資は受けられません。

「損益分岐点客数=固定費÷客単価当たりの粗利益」です。
たとえば、コーヒー1杯を400円で売るとして、原価が50円とすると、差し引き350円が1杯あたりの粗利益です。
人件費、家賃、光熱費その他の経費の合計が固定費です。

仮に、コーヒー単品しか販売しないとして、固定費が月に100万円かかるとすると、100万円÷350円=2,857.14人、端数切り上げて、月に2,858人集客する必要があります。
月25日営業する場合は、1日当たり115人集客しないと赤字になります。

実際の計画では、ランチタイム、カフェタイム、ディナータイム毎の客数と客単価を予測し、それに基づいて計算しますので、少し複雑にはなりますが、いずれにしても、損益分岐点客数以上集客し利益を出せるだけの魅力ある店が作れるのか、やはり、コンセプトが大切になります。
自分の店はチェーン店とどう違うのか、明確に差別化できないと、なかなか融資は通りません。

投稿者 杉田浩二税理士事務所 | 記事URL

2014年8月11日 月曜日

利益はいくら必要ですか?

過去にないぐらいの暴風雨をもたらした台風11号でしたが、ようやく日本海上に抜けたようです。
被害を受けられた方に、心よりお見舞い申し上げます。

私は先週金曜日に京都へ行き、土~日に延暦寺にて参禅教室に参加する予定でしたが、中止になったため、この週末は仕事をしたり資料を読んだり、今後の事業展開などを考えたりして過ごしました。

そうしましたら、ふと、居酒屋を数店舗経営されているある社長から、決算時に

「先生、うちの会社はいくら利益を出せばいいんですか?」

と聞かれたことを思いだしました。

利益というのは、目標、言い換えれば、目的地です。

例えば、私が先週の金曜日に京都へ行ったとします。
ホテルのチェックインを午後9時にしていました。
この場合、目的地は京都駅前のホテルで、午後9時までに到着しなければなりません。

では、そのためには何時に出発しなければならないか。

最寄駅から京都駅まで新幹線で約2時間30分、京都駅からホテルまで約5分かかりますので、逆算すると、午後6時頃には事務所を出る必要があります。

これを利益計画に置き換えると、目標利益に相当する、何時に目的地に到着したいかとは、午後9時に京都のホテルにチェックインしたい、ということです。
そして、売上に相当するのは、逆算して、午後6時に出発する、ということになります。

従って、いくら利益がほしいのかという目標は、当事者である社長自身が決めることです。とはいえ、見当がつかないよ、という場合も多いと思います。

目安として、借入金がある場合は、(年間返済額-減価償却費)÷0.6が最低限必要な利益です。減価償却費はお金の支出を伴わない経費ですので、そのまま返済額に充当し、足りない分を利益から返済することになります。利益からは法人税等の税金が約0.4引かれてしまいますので、残った0.6で返済します。

さらに、さきほどの(年間返済額-減価償却費)÷0.6に人件費や家賃等の経費をプラスすると、目標粗利益になります。

目標粗利益÷粗利益率で、目標売上が計算できます。

このように、目標利益から逆算して目標売上を計算します。

事業を拡大するため、さらに銀行から借入れを行いたい場合は、最低限必要な利益を、その分増やす必要があります。
当然、目標売上もそれに応じて増えますので、実現可能かどうか、よく検討する必要があります。

「事業経営は逆算である」と一倉 定先生はおっしゃっていますが、上記を見ますと、まさにそのように思います。

投稿者 杉田浩二税理士事務所 | 記事URL